この記事の判断軸:クリエイト・レストランツHDの優待は、対象ブランドを利用する回数、店舗ごとの利用条件・期限、保有株数ごとの年間額と必要資金のバランスで判断します。使える店が多くても生活圏に利用先がなければ価値は下がるため、実際の来店予定から実質利回りを見積もります。
クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)は、ショッピングモールのフードコートから居酒屋、しゃぶしゃぶ、海鮮料理まで、幅広い飲食店を展開する会社です。
株主優待は、グループ店舗で使える食事券。100株から対象になるため、外食の機会が多い人にとっては使い道を想像しやすい優待です。
一方で、株数を増やせば優待額も増えるものの、800株以上では継続保有の条件が加わります。単純に「必要な株数を買えばすぐに追加分がもらえる」という制度ではありません。
この記事では、2026年8月20日時点の公式情報をもとに、通常の優待額、継続保有による追加分、届く時期、使える店舗、購入前に見落としやすい条件を説明します。
クリエイト・レストランツHDの株主優待は年2回
優待の基準日は、毎年2月末と8月末です。それぞれの基準日に株主名簿へ記載または記録され、100株以上を保有していると、年2回、株主優待券が贈られます。
2月末基準分は5月中旬頃、8月末基準分は11月中旬頃の発送です。したがって、100株を保有した場合の年間優待額は、1回分の1,500円を2回分合わせた3,000円になります。
通常の優待額
| 保有株式数 | 2月末基準 | 8月末基準 | 年間合計 |
|---|---|---|---|
| 100株以上 | 1,500円分 | 1,500円分 | 3,000円分 |
| 200株以上 | 3,000円分 | 3,000円分 | 6,000円分 |
| 300株以上 | 4,000円分 | 4,000円分 | 8,000円分 |
| 400株以上 | 5,000円分 | 5,000円分 | 10,000円分 |
| 500株以上 | 6,000円分 | 6,000円分 | 12,000円分 |
| 800株以上 | 8,000円分 | 8,000円分 | 16,000円分 |
| 1,200株以上 | 10,000円分 | 10,000円分 | 20,000円分 |
| 2,000株以上 | 14,000円分 | 14,000円分 | 28,000円分 |
| 6,000株以上 | 20,000円分 | 20,000円分 | 40,000円分 |
| 12,000株以上 | 24,000円分 | 24,000円分 | 48,000円分 |
| 18,000株以上 | 30,000円分 | 30,000円分 | 60,000円分 |
表の金額は、1回の基準日につき受け取れる金額です。たとえば300株なら、2月末基準分で4,000円、8月末基準分で4,000円、年間では8,000円分になります。
株数を増やすと優待額は増えますが、増加幅は区分ごとに異なります。100株から200株では年間3,000円分増える一方、200株から300株では年間2,000円分の増加です。購入前に、追加で投じる金額に対して優待額がどれだけ増えるかを株価と照らして見る必要があります。
800株以上は継続保有の追加分がある
800株以上を1年以上継続して保有すると、通常分とは別に追加の優待券が贈られます。
公式FAQでは、同じ株主番号で株主名簿に連続3回以上記載されることが条件とされています。基準日の直前だけ株数を増やしても、継続保有の判定を満たしたことにはなりません。
継続保有でもらえる追加分
| 継続保有株式数 | 2月末基準の追加分 | 8月末基準の追加分 | 年間追加分 |
|---|---|---|---|
| 800株以上 | 2,000円分 | 2,000円分 | 4,000円分 |
| 6,000株以上 | 4,000円分 | 4,000円分 | 8,000円分 |
| 12,000株以上 | 6,000円分 | 6,000円分 | 12,000円分 |
| 18,000株以上 | 8,000円分 | 8,000円分 | 16,000円分 |
たとえば800株を1年以上継続して保有している場合、通常分は年間16,000円分です。そこに継続保有分の年間4,000円分が加わるため、年間合計は20,000円分になります。
注意したいのは、継続保有の判定に使われる株数です。6,000株を保有していた人が、その後800株まで減らした場合、継続保有株式数は800株として扱われます。保有期間が長いからといって、過去の多い株数に対応する追加額がそのまま残るわけではありません。
また、途中で800株を下回った場合や、すべて売却して株主名簿から外れた場合は、追加分の対象外になります。証券会社の貸株サービスなどによって株主番号が変わる場合も、継続保有の判定に影響する可能性があります。長期保有を前提にするなら、制度の細部を公式ページで確認しておくべきです。
どの店で使えるのか
優待券は、クリエイト・レストランツ・ホールディングスのグループ店舗で使えます。ただし、グループのすべての店舗で使えるわけではありません。
同じブランド名でも、店舗によって利用対象外の場合があります。利用したい店が決まっているなら、購入前に公式の店舗検索で「株主優待利用店舗のみを表示する」を選び、その店が対象になっているか確認してください。
クリレスの優待が使える店として知られているブランドには、磯丸水産、しゃぶ菜、かごの屋、デザート王国などがあります。ただし、ブランド名だけで利用可否を判断するのは危険です。出店形態や運営会社、店舗ごとの条件が違うため、実際に行く店舗単位で調べる必要があります。
2026年7月1日にはSFPホールディングスとの合併に伴う利用店舗の拡充も発表されています。以前は使えなかった店舗が対象になっている可能性もあるため、過去のブログ記事やまとめサイトではなく、最新の公式店舗検索を優先してください。
電子チケットと紙の優待券をどう使うか
現在の株主優待券は電子チケットとして利用できます。専用アプリでは、残高と利用履歴を確認できます。紙のまま利用できる場合もあるため、スマートフォンの操作に慣れていない人でも使い道を失う優待ではありません。
ただし、会計時に残高の一部だけを指定して使うことはできません。会計金額から優待券の残高を値引きする仕組みで、現金との交換や釣銭の受け取りもできません。
有効期限もあります。2月末基準分は同年11月末まで、8月末基準分は翌年5月末までです。年2回届くため、届いた分を半年程度で使い切れるかを先に考えておくと、期限切れを防ぎやすくなります。
利用できるのは、原則としてグループ店舗での店内飲食と店頭テイクアウトです。オンライン注文や対象外店舗で使えるとは限らないため、利用方法も店舗ごとに確認してください。
必要投資額と優待利回りの考え方
必要投資額は、株価に保有株数を掛けて計算します。株価は日々変わるため、この記事では固定の金額を掲載しません。
たとえば、株価が1,000円なら100株の投資額はおよそ10万円です。年間優待額は3,000円分なので、優待だけの利回りは約3%になります。実際の利回りは、購入時点の株価で計算してください。
計算式は次のとおりです。
優待利回り=年間優待額÷優待取得に必要な投資額×100
継続保有の追加分を受け取れる人は、通常分と追加分を合算します。ただし、1年目から追加分を受け取れるわけではありません。購入直後の利回りを計算するときに、継続保有分を含めると実態とずれるため、最初の1年と2年目以降を分けて考える必要があります。
さらに、優待券を使わなければ価値はゼロです。年間3,000円分を受け取っても、対象店舗へ行くための交通費や、優待を使うために予定外の外食を増やせば、家計全体のメリットは小さくなります。優待利回りの数字だけでなく、普段の生活で無理なく使えるかを優先してください。
株数を増やす前に「追加分」を比べる
クリレスの優待は、保有株数が増えるほど優待額も増えます。ただし、株数と優待額が一直線に増える制度ではありません。たとえば100株から200株に増やすと、年間優待額は3,000円分から6,000円分になります。追加の100株で増えるのは3,000円分です。
一方、200株から300株では、年間優待額は6,000円分から8,000円分になります。追加の100株で増えるのは2,000円分です。300株から400株ではさらに2,000円分、400株から500株でも2,000円分です。
この差は、株価が同じ割合で動かないかぎり、保有株数が多いほど優待利回りが有利になるとは限らないことを示しています。500株から800株へ増やした場合は、通常分が年間12,000円分から16,000円分へ増えますが、追加の300株に対する増加は4,000円分です。
それでも800株を検討する意味があるのは、継続保有の追加分があるからです。ただし、追加分は1年以上の継続保有が前提です。買った直後の利回りと、継続保有の条件を満たした後の利回りを同じ数字にまとめないようにしてください。
外食の回数から保有株数を決める
株数は、優待額の大きさではなく、半年間の外食回数から逆算すると決めやすくなります。たとえば、1回の会計で1,500円分を使う家庭なら、100株の1回分は一度の外食で使い切れます。300株の1回分は4,000円分なので、家族での食事や複数人の会計に向いています。
ただし、1回の会計で優待券を全額使い切る必要はありません。毎月1回対象店舗を利用するなら、半年で6回の利用機会があります。1回あたり500円分から1,000円分を使う生活であれば、100株の1,500円分でも無理なく消化できます。
逆に、半年に一度しか対象店舗へ行かないなら、2,000株以上の区分を選んでも使い切れない可能性があります。年間の優待額が大きいほど得に見えますが、期限内に使えない分は家計の節約にはなりません。
基準日直前に買えばよいのか
株主優待を受け取るには、2月末または8月末の基準日時点で株主名簿に記載または記録されている必要があります。権利付き最終日までに株式を購入し、権利落ち日まで保有するという一般的な流れになります。
ただし、具体的な権利付き最終日は土日祝日や市場の営業日により毎回変わります。2月末、8月末という基準日だけを見て、月末の最終営業日に買えばよいと考えるのは危険です。購入する年の証券会社の権利確定カレンダーで日付を確認してください。
基準日直前に買う場合は、株価の変動にも注意が必要です。優待の権利を得るための買いが集まると、権利落ち日に株価が下がることがあります。優待券の金額だけを受け取れるわけではなく、購入価格と権利落ち後の株価を含めて投資結果が決まります。
長期保有の追加分を狙う人は、通常の優待を受け取るための権利取りよりも、株主番号を維持できるかが重要です。800株以上を保有する場合、基準日直前だけの短期売買とは目的が異なります。
継続保有の判定を具体例で考える
継続保有制度は、単に「保有期間が1年を超えたか」だけで決まるわけではありません。同じ株主番号で、基準日ごとに必要な株数を保有しているかが確認されます。
800株をそのまま保有する場合
800株を2月末、8月末、翌年2月末の3回、同じ株主番号で保有していれば、1年以上継続して800株を保有した条件を満たします。通常の優待に加えて、800株区分の追加分を受け取る対象になります。
800株から100株へ減らした場合
最初の基準日で800株を保有していても、次の基準日で100株まで減らすと、800株以上の継続保有が途切れます。その後に800株へ戻しても、過去の保有期間が自動的に合算されるとは限りません。
100株でも通常の優待の対象にはなりますが、継続保有による追加分は別の条件です。通常分を受け取れることと、長期保有の追加分を受け取れることを混同しないでください。
すべて売却して買い戻した場合
一度すべて売却して株主名簿から外れた場合、買い戻した時点から同じ株主番号での保有実績を積み直すことになります。証券会社を変えた場合や名義を変えた場合も、株主番号の扱いを自己判断しないほうが安全です。
利用期限から逆算した使い方
2月末基準分は5月中旬頃に届き、同年11月末まで使えます。8月末基準分は11月中旬頃に届き、翌年5月末まで使えます。どちらも、おおむね半年間の利用期間です。
この期限は、優待を受け取った日から6か月ではありません。2月末基準分なら、発送が遅れたとしても期限は11月末です。受け取った時期が遅いからといって、期限も後ろへ延びるわけではありません。
家族で利用する場合は、届いた月に使う予定をカレンダーへ入れておくと管理しやすくなります。電子チケットなら残高と利用履歴を確認できますが、アプリを入れただけで有効期限が延長されるわけではありません。残高が残っているかだけでなく、期限も確認してください。
また、優待券は現金化を前提にした制度ではありません。現金との引き換えや釣銭の受け取りはできず、転売やオークション、フリマアプリへの出品も禁止されています。自分や家族が対象店舗で使う前提で、保有株数を考える必要があります。
配当と優待を一緒に考えるときの注意
クリエイト・レストランツHDへ投資する場合、優待だけでなく配当も投資判断の材料になります。ただし、配当は会社の業績や配当方針に基づいて決まり、優待券の金額と同じように受け取れるとは限りません。
優待は使える人にとって価値がありますが、使えない人には価値がありません。配当は現金で受け取れる一方、税金がかかります。優待と配当を単純に足して「利回り」とする前に、優待券をどの程度使えるか、自分の生活に置き換えてください。
特に、優待額が大きくなる2,000株以上の区分では、必要投資額も大きくなります。年間28,000円分の通常優待を受け取るために、100株時点から追加で多額の資金を投じることになります。優待額だけを見て株数を増やすのではなく、同じ資金を配当銘柄や投資信託に回した場合との比較も必要です。
これはクリレスの優待が悪いという意味ではありません。飲食店をよく利用し、対象店舗が生活圏にあり、期限内に使い切れる人なら、優待の使い勝手は投資額を考えるうえで重要な要素になります。反対に、利用頻度が低い人にとっては、優待額の大きさより資金の固定化が気になる投資になります。
株数別に見た選び方
まず試すなら100株
クリレスの店舗を利用したことがない人は、最初から大きな株数を買うより、100株で使い勝手を確かめるほうが失敗を抑えやすくなります。年間3,000円分なら、1回あたりの外食費が少ない人でも消化しやすい金額です。
100株の優待額が物足りなく感じても、近所の店舗が本当に対象か、会計時に使いやすいか、半年の期限内に使えるかを確認してから200株や300株へ増やせます。保有株数を増やす判断を後回しにできる点が、100株から始めるメリットです。
家族で使うなら300株から800株
家族で外食する家庭では、100株の1,500円分では会計の一部しかまかなえないことがあります。300株なら1回4,000円分、800株なら1回8,000円分です。複数人で食事をする機会が定期的にあるなら、1回あたりの使いやすさは上がります。
ただし、800株は継続保有の条件を意識する株数です。通常分だけを目的にするのか、1年以上保有して追加分も受け取りたいのかを、購入前に決めておく必要があります。短期で売却する可能性が高いなら、継続保有分を投資判断に含めるべきではありません。
2,000株以上は利用額を具体的に計算する
2,000株では、通常分だけで年間28,000円分になります。金額は魅力的ですが、半年ごとに14,000円分を使う必要があります。家族の外食、職場の昼食、テイクアウトなど、半年ごとの利用予定を具体的に書き出してから検討してください。
6,000株以上では通常分が年間40,000円分になりますが、必要投資額もさらに大きくなります。追加投資によって増える優待額と、株価が下落した場合の損失額を同じ土俵で考え、優待券だけで投資額を正当化しないことが大切です。
優待券を使える店が変わったときの確認方法
クリレスは複数のブランドと店舗を運営しているため、利用店舗の情報は固定ではありません。新規出店や閉店、運営会社の変更、合併によって、優待を使える店が変わることがあります。
「以前使えた」という経験だけで次回も使えると決めつけず、来店前に公式の店舗検索を確認してください。とくにショッピングモールや駅ビルの店舗は、同じブランドでも運営主体や会計システムが異なることがあります。
2026年7月1日のSFPホールディングスとの合併後は、利用可能店舗の拡充も発表されています。これは優待の使い道が広がる材料ですが、すべてのSFPブランドが自動的に対象になったという意味ではありません。対象店舗の表示を見て、店舗単位で判断する必要があります。
公式ページで確認する順番
購入前は、次の順番で公式情報を確認してください。
- 株主優待制度のページで、現在の保有株数区分と優待額を確認する。
- 店舗検索で、実際に利用したい店を検索する。
- 利用可能店舗の表示があっても、店内飲食かテイクアウトかなど利用条件を確認する。
- 800株以上を検討する場合は、継続保有の条件と株主番号の扱いを確認する。
- 基準日、発送時期、有効期限を確認する。
- 購入時点の株価で、必要投資額と優待利回りを計算する。
この順番なら、優待額を先に見てから「どこで使おう」と考えるのではなく、使える店舗と利用頻度を確かめたうえで、必要な株数を決められます。
クリレスの株主優待が向いている人
次のような人なら、優待を使う場面を作りやすいでしょう。
- クリレスの対象店舗を普段から利用している
- 家族との外食で半年以内に優待券を使い切れる
- 店内飲食だけでなく、対象のテイクアウトも利用したい
- 100株から始めて、使い勝手を確認してから保有株数を増やしたい
- 800株以上を長期で保有し、継続保有の条件を守れる
反対に、近くに対象店舗がない人や、外食の回数が少ない人には、優待額が大きく見えても使い切れない可能性があります。優待券のためだけに遠出するなら、現金配当を受け取る銘柄のほうが管理しやすい場合もあります。
購入前に確認したい注意点
優待制度は変更されることがある
株主優待は会社が永続的に約束するものではありません。優待額、対象店舗、利用条件、有効期限は変更される可能性があります。特に飲食企業では、店舗の運営会社やブランドの統合によって、使える店が変わることがあります。
株主番号が変わると継続保有を維持できない可能性がある
継続保有の判定では、同じ株主番号での記載が重視されます。貸株サービスの利用、名義変更、証券口座の移管などを行う場合は、継続保有の扱いを事前に証券会社と会社の公式窓口へ確認してください。
優待の価値は利用額を超えない
優待券を使うために不要な外食を増やしても、家計の節約にはなりません。優待額をそのまま利益と考えず、普段の外食費からどれだけ置き換えられるかで評価するのが現実的です。
利用対象店舗は公式ページで確認する
ブログやSNSの情報は、店舗の閉店や利用条件の変更に追いついていないことがあります。購入前と実際に利用する前の2回、公式の店舗検索を確認してください。
公式情報
優待額、対象店舗、利用条件は変更されることがあります。購入前と利用前に、最新の公式ページをご確認ください。
まとめ
クリエイト・レストランツHDの株主優待は、100株から年2回、グループ店舗で使える食事券を受け取れる制度です。100株なら年間3,000円分、300株なら年間8,000円分、800株なら年間16,000円分が通常分として贈られます。
800株以上を1年以上継続して保有すると、通常分に加えて年間4,000円分以上の追加分があります。ただし、同じ株主番号で連続して株主名簿に記載されることが条件で、途中で株数が基準を下回ると継続保有の扱いが変わります。
優待を評価するときに大切なのは、最大額ではなく、自分が実際に使える金額です。近くの対象店舗、半年ごとの有効期限、電子チケットの使い方を確認し、普段の外食費を無理なく置き換えられる株数を選んでください。
最終更新日:2026年8月20日
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