「マクドナルド 株主優待」――ハンバーガーチェーン最大手を運営する日本マクドナルドホールディングス(証券コード2702、東証上場)は、株主優待を実施している銘柄として個人投資家によく知られています。優待の中身は店舗で使える「優待食事券(商品お引換券)」で、実用性の高さが特徴とされています。
この記事では、「いくら投資すればもらえるのか」「1年以上持つ必要があるのか」「配当と合わせた利回りはどのくらいか」といった疑問について、公式IR・公式FAQなどの一次情報をもとに客観的に整理します。数値には出典と確認日を添えていますので、投資判断の材料として活用してください。
※本記事は特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。制度・数値は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
株主優待そのものの仕組み(もらい方・種類・使う際の注意点)を先に押さえておきたい方は、株主優待とは?仕組み・もらい方・種類・注意点を初心者向けにやさしく解説もあわせてご覧ください。

日本マクドナルドホールディングスの株主優待、何がもらえる?
もらえるのは「優待食事券(商品お引換券)」です。1冊は6シートで構成され、1シートに「バーガー類」「サイドメニュー」「ドリンク」の無料引換券が各1枚(計3枚)付きます。つまり1冊=18枚=6食分という計算です。
もらえる冊数は保有株数によって変わります。1回の権利確定あたりの冊数は次のとおりです。
| 保有株数 | 1回あたりの冊数 | 枚数・食数の目安 |
|---|---|---|
| 100〜299株 | 1冊 | 18枚(6食分) |
| 300〜499株 | 3冊 | 54枚 |
| 500株以上 | 5冊 | 90枚 |
優待は年2回(6月・12月の権利確定)実施されるため、年間の冊数は上表の2倍です。100株保有なら年間2冊(36枚・12食分)が目安になります。(出典: マクドナルド公式IR 株主優待ページ https://www.mcd-holdings.co.jp/ir/individual/shareholder_benefits/ 、公式よくあるご質問 https://www.mcdonalds.co.jp/cservice/list.shareholderbenefit2/ 、確認日2026-07-18)
優待をもらうための条件
優待を受け取るには、権利確定日の時点で一定数の株式を保有している必要があります。ポイントは「必要株数」と「継続保有条件」の2つです。
必要株数は100株から
優待の対象となる最低株数は100株(単元株数)です。100株未満の単元未満株(1株単位で買える株式)は対象外とされています。(出典: 公式よくあるご質問、確認日2026-07-18)
「継続保有」の条件がある
この優待には、2023年に新設された継続保有条件があります。具体的には、6月30日・12月31日時点の株主名簿に、同一株主番号で3回連続して100株以上の保有が記載されている株主が対象とされています。年2回の権利確定を3回連続で通過する必要があるため、実質的に1年以上の継続保有が求められることになります。
この条件は2023年12月19日に発表され、2024年6月末の権利分から段階的に適用が始まり、2024年12月末の権利分で完全適用となりました。買ってすぐの短期保有では優待をもらえない仕組みに変わった点は、購入前に押さえておきたいポイントです。(出典: 公式IR 株主優待ページ、日本経済新聞 2023年12月報道、確認日2026-07-18)
いつまでに買えばいいか
権利を得るには「権利付き最終日」までに株式を買い付けておく必要があります。一般に権利付き最終日は権利確定日の2営業日前が目安ですが、具体的な日付は年によって異なるため、売買時は証券会社が案内する日程を必ず確認してください。
必要投資額はいくら?
優待対象の最低単位は100株です。株価約7,510円(2026年7月16日時点)で計算すると、必要投資額は次のようになります。
7,510円 × 100株 = 約751,000円(約75万円)
株価は日々変動するため、購入するタイミングによって必要額は増減します。300株なら約225万円、500株なら約375万円が目安です(いずれも2026年7月16日時点の株価による概算)。(出典: 松井証券 2702株価ページ、Yahoo!ファイナンス 2702、確認日2026-07-18)
権利確定日とスケジュール
権利確定日は毎年6月30日と12月31日の年2回です。それぞれの時点で継続保有条件を満たす株主に優待が贈られます。食事券の発送時期の目安は次のとおりです。
| 権利確定日 | 発送時期の目安 |
|---|---|
| 6月30日(6月末権利分) | 同年9月下旬 |
| 12月31日(12月末権利分) | 翌年3月末 |
権利確定から食事券が届くまで、おおよそ3か月ほどかかる計算です。発送は順次行われるため、時期は前後する場合があります。(出典: 公式IR 株主優待ページ、確認日2026-07-18)
優待の使い方
優待食事券は、券面の「バーガー類」「サイドメニュー」「ドリンク」それぞれの引換券を対象メニューと引き換えて使います。1枚につき商品1つとの引き換えです。
注意したいのは、使える注文方法が限られている点です。優待食事券は店頭カウンターでの注文でのみ利用でき、デリバリー(マックデリバリー)・モバイルオーダー・店内のセルフオーダーキオスク(タッチパネル注文機)では使用できないとされています。(出典: 公式よくあるご質問 https://www.mcdonalds.co.jp/cservice/list.shareholderbenefit2/ 、確認日2026-07-18)
有効期限は券面に個別に記載される形式です。公式サイト上で「発行から何か月」といった一律の期限日数は確認できなかったため、実際に受け取った食事券の券面表示でご確認ください。
配当+優待の実質利回り
この銘柄を評価するうえでは、「配当利回り」と「優待の価値」を分けて考えると分かりやすくなります。
配当利回りは約0.85%(2026年予想ベース)
年間配当金は増配傾向にあります。直近の推移は次のとおりです。
| 決算期 | 年間配当金(1株あたり) |
|---|---|
| 2023年12月期 | 42円 |
| 2024年12月期 | 49円 |
| 2025年12月期 | 56円 |
| 2026年12月期(予想) | 64円 |
2026年12月期の予想配当64円を株価7,510円(2026年7月16日時点)で割ると、配当利回りは 約0.85%(64円 ÷ 7,510円)となります。100株保有なら年間配当額は6,400円(64円×100株、2026年予想ベース)です。配当利回り単体では0.85%と低めであり、この銘柄は優待の価値も含めて評価する必要があるタイプといえます。(出典: IRBANK 2702配当推移 https://irbank.net/E03366/dividend 、確認日2026-07-18)
優待の金銭価値は「上限試算」で考える
前提として、優待食事券は商品との引換券であり、公式に金額(金銭価値)が定められているわけではありません。以下の金額換算は、あくまで「引き換えられる商品を店頭価格に置き換えたらいくらか」という推計であり、選ぶメニューによって実際の価値は変わります。1シートで最も高い商品を選んだ場合の試算は次のとおりです。
| 引換カテゴリ | 最大額(店頭価格の目安) |
|---|---|
| バーガー類 | 最大720円 |
| サイドメニュー | 最大380円 |
| ドリンク | 最大370円 |
| 1シート合計 | 最大約1,470円 |
この計算では、1冊(6シート)は最大約8,820円相当、100株の年間(2冊)で最大約17,640円相当になります。ただしこれは民間の株主優待情報サイトによる試算値であり、公式発表ではありません。安いメニューを選べば価値は下がるため、「もらえる額面が確定している」わけではない点に注意してください。(出典: 株主優待情報サイト kabuyutai.com https://www.kabuyutai.com/kobetu/mcd-holdings.html 、確認日2026-07-18)
配当+優待を合算した場合の概算
優待を「最大額の商品で使い切った」という前提で合算すると、配当6,400円+優待価値(上限)17,640円相当=最大約24,040円相当です。これを投資額75万円で割ると、概算利回りは約3.2%になります。ただしこれは「優待を上限額のメニューで使い切った場合」の試算であり、選ぶメニュー・株価・配当予想の前提が変われば数字も変わります。優待の価値をどう見積もるかで実質利回りは大きく上下する点を理解したうえで参考にしてください。
同じ外食業界の株主優待として、すかいらーくホールディングス(3197)の株主優待|内容・条件・投資額を解説もあります。実質利回りや優待の使い勝手を比較検討する際の候補になります。

優待の変更履歴
近年の変更を整理すると、優待の「中身」は変わらない一方、「もらえる条件」が厳しくなったという流れになります。
優待食事券の構成(バーガー類・サイドメニュー・ドリンクの引換券が各1枚のシート方式)自体は、大きな変更なく続いています。変わったのは条件面で、前述のとおり2023年12月に継続保有条件が新設され、2024年12月末の権利分で完全適用となりました。これにより、株式を買ってすぐの株主は優待の対象外となり、実質的に1年以上の継続保有が必要になっています。短期の「優待取り」を目的とした保有では受け取れなくなったのが直近の大きな変更点です。(出典: 日本経済新聞 2023年12月報道、ダイヤモンドZAi 解説記事、確認日2026-07-18)
こんな人に向いている/向いていない
ここまでの事実を踏まえると、この銘柄の優待には次のような特徴があります。あくまで事実の整理であり、購入を勧めるものではありません。
向いていると考えられる人
- マクドナルドを日常的に利用し、食事券を無理なく使い切れる人
- 1年以上の中長期での保有を前提にできる人(継続保有条件を満たせる)
- 配当利回りの低さ(約0.85%)を、優待の実用価値と合わせて評価できる人
- 店頭カウンターでの注文に抵抗がない人
向いていないと考えられる人
- 短期保有で優待だけを狙いたい人(継続保有条件で対象外になる)
- 普段マクドナルドを利用せず、食事券を使い切りにくい人
- 配当利回りの高さを重視する人(単体では約0.85%と低め)
- デリバリーやモバイルオーダー中心で、店頭カウンターを使わない人
外食チェーンの株主優待をほかにも比べてみたい場合は、トリドールホールディングス(3397)の株主優待|内容・条件・投資額を解説も参考になります。自分の生活圏でよく使う店舗があるかどうかも、銘柄を選ぶ際のポイントです。

注意点・リスク
購入を検討する前に押さえておきたい注意点を、事実ベースで整理します。
- 100株未満は対象外:単元未満株(1株単位の保有)では優待をもらえません。
- 継続保有1年の壁:3回連続の保有記載=実質1年以上の保有が必要で、短期保有では受け取れません。
- 使える注文方法が限定される:デリバリー・モバイルオーダー・セルフオーダーキオスクでは使えず、店頭カウンター注文が必要です。
- 配当利回りは単体では低め:2026年予想ベースで約0.85%です。優待価値を含めて評価する必要があります。
- 優待の価値は確定額ではない:金銭価値は公式に定められておらず、選ぶメニューによって変わります。上限試算をそのまま「もらえる額」と考えないよう注意が必要です。
- 株価変動のリスク:株価は変動するため、優待・配当の価値以上に値下がりする可能性があります。
なお、1回の会計で使える引換券の枚数上限、食事券の有効期限の具体的な日数、東証の市場区分(プライム/スタンダード)については、本記事の確認範囲では公式に断定できる情報を得られませんでした。これらは購入前に公式サイト・証券会社の情報でご確認ください。
まとめ
日本マクドナルドホールディングス(2702)の株主優待のポイントを整理します。
- もらえるのは優待食事券(商品お引換券)。100株で1回1冊(18枚・6食分)、年2回なので年間2冊が目安。
- 対象は100株(単元株)から。2023年新設の継続保有条件により、実質1年以上の保有が必要。
- 必要投資額は約75万円(株価7,510円・2026年7月16日時点の100株換算)。
- 権利確定は6月末・12月末の年2回。食事券は権利確定の約3か月後に発送。
- 使えるのは店頭カウンター注文のみ。デリバリー・モバイルオーダー・キオスクは対象外。
- 配当利回りは2026年予想ベースで約0.85%。優待価値(上限試算・最大約17,640円相当/年)を含めた概算利回りは約3.2%(上限で使い切った場合の試算)。
配当利回り単体は低めですが、身近な店舗で使える食事券という実用性が特徴の銘柄です。優待の金銭価値は選ぶメニューによって変わるため、「額面が確定している」と考えず、自分の利用頻度に合うかで判断するのが現実的といえます。制度や数値は変更される場合があるため、購入を検討する際は必ず最新の公式情報を確認してください。
(本記事の数値・制度に関する確認日:2026-07-18。株価は2026年7月16日時点。掲載内容は将来変更される可能性があります。)



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