不労所得で月50万円——必要な資金はいくらか
月50万円は年間600万円。利回り別の必要資金を計算してみます。
| 方法 | 想定利回り | 必要資金 |
|---|---|---|
| 高配当株(税引後) | 3〜4% | 1.5億〜2億円 |
| インデックス取崩し | 4% | 1.5億円 |
| 不動産(実質) | 4〜6% | 1億〜1.5億円 |
4%ルールは米国トリニティ大学の研究に基づく目安です。どの方法でも最低1億円以上。普通の会社員にはかなり高いハードルです。
私自身、資産5,000万円・配当月27万円で月50万には届いていません。ただ月15万円の生活費で十分暮らせているので、問題になっていません。
月50万円は本当に必要か?——生活費の「底」を知ることが先
不労所得を考えるとき「いくら作るか」から入る人が多い印象があります。でも先に考えるべきは「自分は月いくらで暮らせるのか」です。
私はサイドFIREを目指し始めたとき、3ヶ月間すべての支出を記録しました。格安SIMへの変更や保険の見直しを経て、半年で落ち着いた数字が月15万円。

月50万なら1.5億円。月15万なら完全FIREでも4,500万円、サイドFIREなら2,500〜3,000万円。「足りる金額」がわかれば、必要な不労所得の額も変わる。月50万円は目的ではなく手段。生活設計から逆算して決めるものです。
不労所得を作る3つの方法と現実
| 方法 | 仕組み | 手間 | 主なリスク |
|---|---|---|---|
| 高配当株 | 配当金を受け取る | 少ない | 減配・株価下落 |
| インデックス取崩し | 毎年4%売却 | 最少 | 暴落時の取崩し |
| 不動産 | 家賃収入 | 多い | 空室・修繕・金利上昇 |
インデックス投資はNISAの非課税枠を活用でき銘柄選定も不要。不動産はレバレッジが使える反面、管理の手間を考えると「不労」とは言いにくい。正解はなく、性格とリスク許容度で選ぶものです。
私が高配当株を選んだ理由
私が高配当株を選んだ理由は3つあります。
1つ目は「売らなくていい」安心感。退職後、投資信託を売って生活費に充てる行為には心理的な抵抗がありました。配当なら株価が下がっていても口座に入ってきます。
2つ目は増配による成長。サイドFIRE時の配当月16万円が6年後に月27万円。増配で取得価格ベースの利回りが5%を超える銘柄も出ています。

3つ目は判断の少なさ。取崩しは毎月「いくら売るか」を考えます。不動産は物件選び・管理と判断の連続です。高配当株は銘柄選定時に調べれば、あとは保有して受け取るだけ。
ただし失敗もあります。利回りランキング上位から買って減配を食らったのが1年目。この経験から、営業キャッシュフローや配当性向を先に確認する手順ができました。
不労所得の「現実的なゴール」の決め方
月50万円を目指すこと自体は悪くありません。ただ多くの人には「中間地点のゴール」を設定するほうが現実的です。順序としては、(1)生活費を正確に把握する、(2)不労所得で賄う割合を決める(サイドFIREなら50〜70%で足りるかもしれません)、(3)必要資産額を逆算する、(4)達成期間を見積もる——この4ステップです。
私は月15万円の生活費に対して配当月27万円。「月50万ないと不安」と思ったことはありません。不労所得は「自分の時間を自分で決められる暮らし」のための手段で、必要な金額は自分の生活費から決まります。
もし今「不労所得で月50万」を目標にしているなら、一度立ち止まって考えてみてください。その50万円は、何のために必要ですか?
※この記事は筆者個人の体験と考えを記録したものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴います。金融商品の利用にあたっては、ご自身の状況を踏まえて専門家にご相談ください。
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